
今年も早いもので残り少なくなってきました。稲鍼会の皆様健やかにご活躍のことと存じます。
稲鍼会では、2007年から母校愛及び会員相互のアイデンティティーを高める意味で会員カードを発行し、さらにホームページをもって会の活動を適時お知らせし、会員の参加を促進するなどしておりますが、まだまだ卒業生の会の活動への参加は十分とはいえません。
早稲田医療学園の発足の地、早稲田医療専門学校がより輝き、学園全体が発展されるよう同窓会である稲鍼会が積極的に活動できる環境を創ってゆく必要があるように思われます。
ところで、京都清水寺の管主によって書かれた今年の「ことば」は「偽」であります。今年は建築士による耐震偽装、「白い恋人」や「比内地鶏」そして「赤福」などの食品偽造、・・・など国民を欺く多くの偽造が露見しました。露見と表現したのは今始まったものではなくたまたま今年内部告発で晒されただけだからです。
ちょっと前までは中国製品等の偽造を非難していた日本国民として恥ずかしい限りです。誠実で勤勉な国民として世界で信頼されている日本の評価が揺らぐ惧れを感じざるを得ません。
日本は資源がないため技術立国です。本物を創ってゆくのでなければ生き残れません。それは医療の世界でも当てはまります。本当の医療を追求し提供していかなければサバイバルに打ち勝ってゆけないでしょう。その意味で眞理先生率いる早稲田医療学園の医療は、建学の精神に則り粛々と日々邁進し、多くの国民の信頼を得ていることは自明の理といえましょう。在校生のみなさんのみならず、卒業生のみなさんも積極的に公開講座などに参加して早稲田医療の真髄を体得し社会に貢献していってほしいものです。
最後に私事として10月にシカゴマラソンに出て世界の人々と交流を深めてまいりました。当日は33度と言う大会始まって以来の灼熱で、参加者4万人中一人死亡、60名ほど入院、半数がリタイアという荒れたレースでしたが、無事完走しました。そのときの体験をバネに、新年の干支のように初心に還りさらに精進したいと思っております。

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